ぁゃιぃアルバム。ジャケットの写真はネガ状態だった『BLEACH』のジャケ写を白黒反転したもの。このアルバムは外資系などの規模の大きなCDショップで容易に入手可能であったが、どう見てもBOOTLEG。このアルバムについて気になる点を挙げてみる。1.ロッキング・オンとスヌーザーでレビューに取り上げられるなどBOOTLEGとしては異例の扱いだが、他の洋楽誌にはそのリリースなどの情報が大きく掲載されているのを見たことがない。2.ロッキング・オン2002年3月号のNIRVANA特集で取り上げられているが、その出所については推測の域を出ていない。3.未発表曲が3曲も収録されているのに日本盤の発売もなければ、amazon等の大手ネット・ショッピング・サイトでは見かけない。4.ジャケットにSUB POP、Tupeloのレーベル・ロゴが記載されてはいるが、どこにも著作権等クレジットが書かれてない。5.曲名の綴りに間違いが2箇所(“Spanks Thru”、“Aero Zepplin”)もある。6.CDに記載されたコードが“TUP BS CD 666”というのが怪しい。7.CDケースの側面に書かれたアーティスト名/アルバムタイトルのフォントがただのゴシック体になってる。などなど。ちなみにCD BONUS TRACKSという記述があることからも分かるように、アナログ盤も存在するがCD盤の方が収録曲が多い。TOWERRECORDS川崎店の店員に聞いた話や店内に書いてあった解説では、｢SUB POPのファンクラブ用に作られたもの｣ということだが、裏付けはまったくない。このアルバムは2001年の10月にリリースされ、その後の入荷が全く不明だったが、2002年頃にはあちこちで再入荷されていた。CourtneyがNIRVANAのBOXセット発売に大反対しているのに、日本でこれほど一般的に出回っているこのレコードについては全く触れられないのも良く分からない。と、個人的には分からないことだらけの作品。価格が3千円前後するので“Pen Cap Chew”、“Blandest”、“If You Must”を聴いたことがない人で、1曲につき千円出してでも聴きたい人は探して購入してみては?

ぁゃιぃアルバム第2弾。『BLEACH SESSIONS』の続編らしく、ジャケットのデザインやフォント、SUB POP、Tupeloのレーベル・ロゴ、CDに記載されたコードが“TUP CD 777”など類似点が見られる。輸入盤を扱うような大手CDショップ等で購入可能な点、ジャケ写のドットの粗さや、内ジャケに表ジャケを引き伸ばしたものが印刷されている点も同様。BOOTLEGであろうが一般のCDショップで扱われている点が相変わらずワカラン。ジャケットに記載された情報のずさんさも『BLEACH SESSIONS』と同じく“Molly's Lips”に“'”(アポストロフィー)が無かったり、CDケースの裏面の収録曲一覧に書かれた“Do You Love Me?”(KISSのカバー)に“*”が付いているが、その“*”についてなんの説明も無い。CDケースを開けて中を見るとKISSのメンバーのクレジットがあり、その“*”がそれを指していることが分かる。他にもカバー曲“Love Buzz”、“Molly's Lips”、“Return Of The Rat”が収録されているんだからそっちのクレジットも書けよ、と思った次第である。収録されているトラック自体はさほど物珍しいものも無く、そこそこ出来のよいBOOTLEGといったところか。でも、15、16曲目が“unreleased”だなんて嘘をついちゃいけないよ。まぁ、BOOTLEGにはありがちだけど。まぁ、聴いたことない人は聴いてみて。『BLEACH』のところにも書いたように、これらの怪しげなアルバムが出る1年以上前、SUB POPから未発表音源がリリースされるという情報があり、そのタイトルがCASH COW(金のなる木)であるというものであったと記憶している(ソースなし。記憶が間違ってたらスマソ)。なので、TOWERRECORDSで『CASH COW』のリリース予定があると知ったときはオフィシャルな未発表曲音源がついに出るのかと期待していたのだが･･･。ハァ･･･。まぁ、この手のアルバムがオフィシャルでリリースされても、そこに収録されるであろう音源は既にBOOTLEGやネットなどで聴けるものばかりなのだろうが。

ぁゃιぃアルバム3枚目、『BLEACH SESSIONS』のシリーズ第3弾。ジャケットのデザインやフォント、SUB POP、Tupeloのレーベル・ロゴ、CDに記載されたコードが予想通りの“TUP CD 888”、大手CDショップで取り扱われている点、ジャケ写のドットの粗さ、内ジャケに表ジャケを引き伸ばしたものが印刷されている等などが類似している。しかし今回は記載されているトラック・リストに間違いはないようだ。ネタが尽きたのか上記のものと重複しているトラックも多いけど、どれとどれが同じかは確認してないのであしからず。“Spank Thru”が3種類も入っていてなんだかなぁといったところ。もう具体的な価値を見出す事はできない。コレクター向けです。

ぁゃιぃ『BLEACH SESSIONS』シリーズ第4弾。ジャケットの写真、デザインやフォント、SUB POP、Tupeloのレーベル・ロゴ、コード“TUP CD 999”、大手CDショップにて購入可能な点などの共通点から判断して、出所は上記の3点と同じと思われる。LIVE盤のくせに収録されているLIVEに関する日付や場所等の情報が皆無。また、ジャケのクレジットには“Molly's Lips”にアポストロフィーがないのと、他のBOOTLEGや関連書籍等では“Breed”の初期タイトルは“Immodium”と表記されており、“m”が一個足りない。コードが999まで来てしまいましたが、次が出るとすればどのようなナンバーになるのか楽しみです。内容は某海外ファンサイトで調べてみると、アトランタのMasqueradeという場所で行われた90年5月6日LIVEで、既に同内容はBOOTLEGとして出回っているそうで、そっちには“Floyd The BarBer”の前に“Love Buzz”が入っているけど、その“Love Buzz”は曲の途中からだそうです。このCDを作成するにあたり中途半端な“Love Buzz”をカットして体裁を整えた模様。音質はサウンド・ボード録音でオーディエンスの声がほとんど聞こえないのが良いんだか悪いんだか。ドラムの音のバランスが悪く、BOOTLEGとしてはまぁアリかなと思うけど、オフィシャルなLIVE盤としてはイケテマセン。スカスカの未加工な音を、生々しい音であると脳内変換して聴きましょう。もっと質の良いBOOTLEGはいくらでもあるけど、入手のしやすさの面では初心者向けといったところでしょうか。

ぁゃιぃ『BLEACH SESSIONS』シリーズ第5弾。999の次は1010でした。

ぁゃιぃ『BLEACH SESSIONS』シリーズ第6弾。1010の次は、1111ではなく1110でした。この次は？

『BLEACH SESSIONS』が出た後にリリースされた『BLEACH SESSIONS』の二番煎じ。だが、どこからどう見てもただのBOOTLEG。ジャケがお粗末で『BLEACH SESSIONS』ほど‘らしさ’が全く無く、また、TOWERRECORDS等外資系CDショップでは取り扱われていなかったようで、diskunionでしかお見かけしなかった。『BLEACH SESSIONS』と同様に、CD盤、アナログ盤が存在する。

『BLEACH SESSIONS』シリーズと同じようにぁゃιぃアルバム。レコファンで購入したが、『BLEACH SESSIONS』シリーズのようにHMVやTOWERRECORDSでは取り扱っていないようだ。レコファンのサイトの2005年4月29日付け輸入盤CD入荷情報によると‘ヨーロッパのファンクラブ向けにプレスされたレア音源集遂にオフィシャル・リリース!’とのこと。またこのCDの封に貼られたレコファンの解説には‘元々ヨーロッパのファンクラブ向けにプレスされたレア音源集が遂にオフィシャル・リリース!メジャー・デビュー以前の88年のデモ録音から94年のライヴ音源まで彼等の活動期間を辿るファン感涙の超強力アイテム!’などと明記されており、『BLEACH SESSIONS』もファンクラブ向けとか謳っていたし、出所は違うようだか同じような怪しさがテンコ盛り。内容は既出の音源ばかりのようだが、BOXセット『WITH THE LIGHTS OUT』と重複しないように気を使っているようにも思える。